この日本語試訳は中国語文献理解の補助とするために無償で公開しているものです。厳密な解釈・理解は、必ず中国語原文を確認願います。
クロスボーダーB2B輸出監督モデルは市場で歓迎（日本語試訳）
税関発表 2020年6月15日
税関総署は、7月1日から北京、天津、南京、杭州、寧波、夏門、鄭州、広州、深圳、黄浦など10の税関で越境電子商取引企業向け輸出（「クロスボーダーEコマースB2B輸出」と略称する）の試行を展開する。これは、今年初めにクロスボーダーEコマース輸出返品管理の革新システムの導入に続いて、税務総局がクロスボーダーEコマースの健全かつ迅速な発展を促進するための重要な改革イニシアチブである。
この新しいポリシーでは、税関はクロスボーダー物流を通じて、国内企業が外国企業或は海外倉庫に運送する際、クロスボーダーEコマースプラットフォームを通じて、取引の貿易形態を税関クロスバーダー監督に組み入れ、「クロスボーダーEコマースB2B直接輸出」と「クロスボーダー輸出海外倉庫」の2つのモデルを含む、近年のクロスボーダーEコマースB2C分野における革新的な監督経験をB２B分野にも拡大している。
新しいクロスボーダーEコマースB2B輸出監督モデルは、クロスボーダーEコマースの新業態の高度な情報化、プラットフォーム取引データマークなどの特性を十分に考慮し、企業は一回限りの登録、ワンストップのマッチング、申告の簡素化、通関の円滑化、優先検査、返品勘定の管理など、ターゲットを絞った規制とイノベーション対策を採用する。
一、企業の通関手続きの全プロセスはペーパーレスであり、税関通関システムによりチェックおよび通関される。
二、クロスボーダーEコマースにおける中小輸出企業の一伝票当たりの価格が低く、一伝票あたりのボリュームが大きいという事実を考慮し、中小輸出企業にとってより便利なオプションを提供し、中小企業の通関手続きを容易にする。
三、クロスボーダーEコマース輸出貨物の優先検査で、迅速な通関を保証する。
四、クロスボーダーEコマース通関と物流モデルの多様化の現実に基づいて、クロスボーダーEコマースB2B輸出貨物は全国通関統合に適用され、また、クロスボーダーEコマースモデルを使用して通関することもできる。
五、クロスボーダー企業のバルク輸出の需要に応えるため、輸出前に個別に梱包し、伝票を貼り付ける必要があるという問題を解決し、これにより、企業輸出前の運用と物流コストを削減する。
杭州全瓒電子Eコマース株式会社はホームテキスタイルに従事する越境小売り輸出企業であり、コロナの影響で物流の配達を遅らせ、中国製品に対する海外消費者の信頼に影響を与え、企業の経営圧力を高めた。クロスボーダーEコマースB2B輸出に関する新しいポリシーの導入により、クロスボーダーEコマースプラットフォームの中小輸出業者は「危険」から「機会」を見ることができるようになる。杭州全瓒電子Eコマース株式会社総経理何銘は「ニューディールは、B2BとB2Cの両方の方向に拡大し、変化に対応し、新しい調整を行い、より包括的な市場システムの形成を模索するのに役に立ちます。」と述べた。
江蘇省寧波に本社を置く楽歌人体工学科技株式会社、主な製品は健康オフィス、スマートホーム、医療ケア機器の人間工学の原理によって開発・設計され、現在アメリカ、ヨーロッパ、日本などに海外拠点を保有している。近年、クロスボーダーEコマース海外倉庫事業は物流コストの低さ、配達時効の高さ、アフタサービスの向上など、海外で急速に発展し、コロナ期間、当該会社の海外事業はこの傾向に反して3割以上増加し、これに対し、海外ブランド事業部のマーケティングディレクター陳旭蓮は「今回は、クロスボーダー監督規制に海外倉庫の輸出モデルを組み込むとともに、通関、検査、物流などの円滑化措置が実施され、海外倉庫事業が一層強化されました。」と述べた。
東莞市は、2018年に第三回クロスボーダーEコマース総合試験区を承認し、国内第四位の輸出都市として、東莞市はB2B、B2C輸出業務を従事する大規模な製造業グループがあり、全市のクロスボーダーEコマース小売り輸入出額は3年連続で全国第一位。東莞市商務局副局長黄朝東は、この新しい政策はエキサイティングであり、コロナの影響を受けた対外貿易の着実な成長圧力の背景で特に重要である。末端部門とクロスボーダーEコマース企業の声や要望に応えただけでなく、優先審査、税関の移転可能に関する重要な措置は効果的であり、企業の信頼をさらに高め、対外貿易の高品質な発展と「6つの安定」と「6つの保証」の実施に活力を注入する。